防毒マスク吸収缶の使用時間説明
■破過曲線図の見方
直結式小型吸収缶破過曲線図の例 有機ガス用吸収缶:CA−104N2 試験条件:温度20℃ 湿度50% 左図グラフの点線部分は、シクロヘキサン濃度0.03%で約250分の有効時間があることを示します。
◎上記の吸収缶の例 ○作業室の有機ガス濃度が、3ppmの場合 ○吸収缶の性能が、濃度0.03%で約250分 0.03%は、300ppmです。 部屋の濃度が3ppmは、300ppmの100分の1になります。 有効時間は、250分×100倍=25、000分 25,000分/60分=416時間 この場合は、他の物質を吸収しない時ですので、もう少し有効時間は、短くなります。 また、空気中の水分の吸収しますので吸収缶の保存も気を付けてください。 保存は、空気、水分、光を遮断してください。
吸収缶の有効時間は、いろいろな要素(ガス濃度、温度、湿度、呼吸量等)によって変わりますが、特にガス濃度によって大きく左右されます。 一般に、ガス濃度が低いときは、吸収缶の破過時間が長く、ガス濃度が高いときは短くなります。作業環境のガス濃度を測定して、そのガスについての破過曲線図から有効時間を 算定して下さい。 使用時間の累計が破過時間に達する前に新しい吸収缶と取り替えて下さい。 (注意:一酸化炭素用吸収缶には適用できません。)